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陸上ニュース2026年10月18日

「37秒1台は思わなかった」——
バログン・ハル、青森国スポ300mで高校最高37秒17・2連覇【2026年】

2026年10月18日、青森国スポ陸上の4日目。少年女子A300mで、市川高3年(千葉)のバログン・ハルが37秒17の高校最高・大会新記録で優勝し、2連覇を達成しました。2023年に山形愛羽がマークした37秒73を0秒56更新。本人が「高校の引退試合」と位置づけたレースで、想定を大きく上回るタイムが生まれました。インターハイ400m連覇の高校女王の歩みと、記録の背景をデータから読み解きます。

この記事でわかること

1少年女子A300mの結果と、高校最高37秒17の位置づけ
2前回大会38秒16からの1年間で変わったこと
3バログン・ハル選手のこれまでの歩み(インターハイ2冠→400m連覇)
4なぜ想定より0.3秒以上速く走れたのか(考察)
37秒17
少年女子A 300m 優勝タイム
高校最高・大会新
−0.56秒
従来の高校最高37秒73から
2023年 山形愛羽
−0.99秒
前回大会の自身の記録38秒16から
国スポ2連覇
公式記録

少年女子A300m 記録の比較(バーが短いほど速い)

前回国スポ優勝(2025)38秒16従来の高校最高(2023)37秒73今回 バログン・ハル37秒17

※グラフは36秒80を起点に表示。出典:月刊陸上競技(2026/10/18)

目次

  1. 決勝の結果とレース展開
  2. バログン・ハル選手のこれまでの歩み
  3. なぜ想定を上回る記録が出たのか(考察)
  4. 女子短距離界への意義
  5. よくある質問

①決勝の結果とレース展開

レースは新青森県総合運動公園陸上競技場で行われました。バログンはスタートからハイペースで飛ばし、そのまま押し切って37秒17でフィニッシュ。2023年の鹿児島特別国体で山形愛羽(熊本・熊本中央高/現・福岡大)が出した37秒73を上回る高校最高記録となり、同時に大会新記録も樹立しました。

記録選手(当時の所属)タイム
2026年 青森国スポ(今回)バログン・ハル(市川高3・千葉)37秒17
2023年 鹿児島特別国体山形愛羽(熊本中央高・熊本)37秒73
前回国スポ(2025年)バログン・ハル(市川高2・千葉)38秒16

出典:月刊陸上競技(2026/10/18)。2位以下の記録は同記事で確認できないため割愛

レース後、バログンは「タイムは37秒5ぐらいを考えていたので、(37秒)1(台)まで行くとは思わなかったです」と、自身の想定を上回る結果だったことを明かしています(月刊陸上競技より引用)。

POINT

37秒17を100mあたりに換算すると約12秒39。前回大会の38秒16(約12秒72)から、1年で100mあたり約0.33秒速くなった計算です。

②バログン・ハル選手のこれまでの歩み

バログンは千葉・市川高の3年生。2年時の2025年インターハイで200mと400mの2冠を達成し、同年の国スポ少年女子A300mも38秒16で制しました。ただ本人はこの前回の記録を「悔しい結果」と振り返っています。

3年時の2026年インターハイ(滋賀)では、400m予選を全体1位の54秒96で通過し、決勝を53秒74で制して2連覇。一方、連覇を狙った200mは3位にとどまりました。インターハイについては「ケガや体調不良でしっくり来なかった」と語っており、万全とは言えない状態で臨んだシーズンだったことがうかがえます。

2025年
インターハイ 200m・400m 2冠/国スポ300m V(38秒16)
2026年7月
インターハイ 400m連覇(53秒74)・200m 3位
2026年10月
国スポ300m 2連覇・高校最高37秒17

自己記録は200mが23秒56(高校歴代4位)、400mが53秒07(高校歴代3位)。今回の国スポについては「高校の引退試合で、全部を出し切ろうと思っていたし、3年間お世話になっていた先生や家族、コーチに今までありがとうという感謝の気持ちを伝えられる走りがしたいと目標でした」と語っています。今後も200m・400mを軸に、100mにも取り組む意向で、卒業後は海外の大学への進学を志望していることも明らかにしました(コメントは月刊陸上競技より引用)。

③なぜ想定を上回る記録が出たのか(考察)

ここからは、報道された結果・レース展開・本人コメントをもとにした執筆者の考察です。

01

「ペース配分」から「攻め」への作戦転換

前回大会はペース配分を考えながら走ったのに対し、今回は「プランを考えずに攻めようと思いました」と本人が語っています。300mは400mほど後半の失速が大きくない一方、200mほど全力を維持できる距離でもありません。前半から攻めても「最後はきつかったけど、耐えました」と押し切れたのは、それを支えるスピード持久力が1年で備わっていたからと見られます。

02

200mと400mの両方で全国トップという希少な適性

200m23秒56(高校歴代4位)と400m53秒07(高校歴代3位)を併せ持つ選手は多くありません。100mあたりに換算すると200mは約11秒78、400mは約13秒27。その中間にある300mで約12秒39を出せたのは、スプリントと持久力の両方が高いレベルで噛み合った結果と考えられます。

03

「出し切る」と決めた引退レースの集中力

インターハイはケガや体調不良でしっくり来なかったと振り返る一方、国スポは「全部を出し切ろう」と位置づけていました。シーズン終盤に状態が上向き、目標を一本に絞れたことが、本人の想定(37秒5前後)を0.3秒以上上回るタイムにつながった可能性があります。

④女子短距離界への意義

従来の高校最高は、現在福岡大に在籍する山形愛羽が高校時代に出した37秒73でした。その記録を0秒56も更新したことは、バログンが200m・400mの両方で将来の日本代表候補となりうる素材であることを示しています。日本の女子400m・4×400mリレーは世界との差が課題とされてきた種目であり、高校年代から53秒台・300m37秒台を出せる選手の登場は明るい材料です。海外の大学への進学を志望していることから、今後どのような環境で力を伸ばしていくのかにも注目が集まります。

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よくある質問

Q. バログン・ハル選手の記録は何秒でしたか?

A. 2026年10月18日、青森国スポの少年女子A300mで37秒17。高校最高記録・大会新記録で、2連覇を達成しました。

Q. 300mは珍しい種目ですか?

A. オリンピックや世界選手権では実施されない種目ですが、国スポの少年種目などで行われています。200mのスピードと400mの持久力の両方が求められる距離です。

Q. 従来の高校最高記録は?

A. 2023年の鹿児島特別国体で山形愛羽選手(熊本中央高)がマークした37秒73です(月刊陸上競技より)。

Q. RunMatchで短距離の練習仲間も探せますか?

A. はい。長距離のジョギングだけでなく、短距離・スプリント練習の仲間も、目的やエリアで絞り込んで探せます。

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