予想は筑波大、でも勝ったのは中央大——
13年ぶり学生新で掴んだ日本インカレ4×400mR制覇【2026年】
2026年9月7日、日産スタジアムで行われた日本インカレ男子4×400mR決勝。予選トップ通過は筑波大でしたが、フタを開けてみれば優勝したのは予選2位の中央大学。3分03秒30の日本学生新記録・大会新記録で、13年ぶりのマイルリレー制覇を果たしました。アンカー・田邉奨選手の追い上げから優勝までのレース展開を紹介します。
この記事でわかること
男子4×400mR 日本学生記録の推移
出典:日本学生陸上競技連合「第95回日本インカレ」男子4×400mR決勝 公式記録(2026/9/7)
①決勝の結果詳細とレース展開
2026年9月7日、日産スタジアムで行われた日本インカレ男子4×400mR決勝。中央大学(庄籠大翔・植松康太・濱田幸生大・田邉奨)が3分03秒30で優勝し、日本学生新記録・大会新記録を樹立しました。前回大会(2025年)に東洋大学が樹立した3分03秒64を0秒34更新する走りでした。
アンカーに入った時点で中央大は予選トップ通過の筑波大に次ぐ2番手。前を行く東洋大がバトンパスでミスを犯して後退する中、田邉選手は筑波大アンカーの久保拓己選手(U20)を追走し、バックストレートで背中をとらえると、コーナーの出口でギアを上げて一気に突き放し、そのままフィニッシュラインを一番で駆け抜けました。
| 順位 | チーム | 記録 |
|---|---|---|
| 1 | 中央大学 | 3:03.30(学生新・大会新) |
| 2 | 筑波大学 | 3:04.19 |
| 3 | 早稲田大学 | 3:05.80 |
| 4 | 日本大学 | 3:06.48 |
| 5 | 中京大学 | 3:06.50 |
| 6 | 日本体育大学 | 3:06.90 |
| 7 | 福岡大学 | 3:07.03 |
| 8 | 東洋大学 | 3:07.61 |
POINT
予選では筑波大(3分05秒36)が1位、中央大(3分05秒48)が2位で通過していました。決勝で2秒18ものタイム短縮を見せた中央大に対し、予選トップだった筑波大の短縮幅は1秒17にとどまり、この差が明暗を分けました。
②13年ぶり優勝の重みと選手たちの声
中央大学が日本インカレ男子4×400mRで優勝するのは2013年以来、実に13年ぶり。優勝メンバーは1走・庄籠大翔選手(3年)、2走・植松康太選手(3年)、3走・濱田幸生大選手(1年)、4走(アンカー)・田邉奨選手(3年)の4人でした。
レース後、アンカーの田邉選手は「筑波の選手が強いのはもちろんわかっていましたが、自分が出し切れば届くだろうという感覚がありました」「勝負のレースなので、3人の思いを背負って一番で帰ってこられたことは良かったです」とコメント。1走を務めた庄籠選手は「学生新と優勝を狙っていましたが、実際に成し遂げてみたら夢のようで、本当にうれしいです」と語りました。
2走の植松選手は「個人はエントリーできなかったので、リレー2種目に懸けてきました」とコメント。前日9月6日の男子4×100mRで東洋大学に敗れた悔しさをこの種目にぶつけた形です。3走を務めた1年生の濱田選手は「足を引っ張らないか不安でしたが、今の自分の全力を出し切れました」と振り返りました(各コメントは月刊陸上競技配信記事より引用)。
③なぜ土壇場で逆転できたのか(考察)
ここからは公式記録とレース展開の事実を踏まえた上での考察です。予選で0.12秒遅れていた中央大が、決勝でなぜ逆転優勝できたのかを陸上競技目線で分析します。
前を追う「マーク役」に回れた走順の妙
アンカーの田邉選手が2番手でバトンを受けたことで、前を行く筑波大アンカーの背中を目標にレースを組み立てられたと見られます。単独走行より、目標を追いかける展開の方がペース配分をしやすく、コーナーでの仕掛けどころも見極めやすくなります。
東洋大のバトンミスが生んだ心理的なゆとり
前を走っていた東洋大がバトンパスのミスで後退したことで、中央大・筑波大にとっては直接の競り合い相手が絞られた形になりました。前年学生記録保持者の東洋大が後退したことは、他チームの走者にとって心理的なプレッシャーの軽減につながった可能性があります。
コーナー出口での加速というアンカー特有の技術
田邉選手は「コーナーの出口からギアチェンジ」して突き放したと伝えられています。400mでは直線よりコーナーの走りの質が終盤のタイムを左右しやすく、コーナー出口で一段階ペースを上げられる走力があったことが、逆転のカギになったと見られます。
④学生陸上界への意義
今回の3分03秒30は、2005年に日本学生代表選抜チームが記録した歴代最速の3分03秒20にあと0秒10と迫るタイムです。大学単独チームとしては歴代最速であり、日本の学生マイルリレー(4×400mR)のレベルが着実に底上げされていることを示す結果といえます。前年の東洋大、そして今年の中央大と、2年連続で学生記録が更新されたことは、今後さらなる高速化への期待を高めるものです。
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よくある質問
Q. 日本インカレ男子4×400mRの優勝校とタイムは?
A. 2026年9月7日、中央大学(庄籠大翔・植松康太・濱田幸生大・田邉奨)が3分03秒30で優勝しました。日本学生新記録・大会新記録です。
Q. 前の日本学生記録は誰が持っていましたか?
A. 2025年に東洋大学が樹立した3分03秒64です。今回の中央大の記録はこれを0秒34更新しました。
Q. 中央大学の優勝は何年ぶりですか?
A. 2013年以来、13年ぶりの優勝です。
Q. 歴代最速の記録は破られましたか?
A. 破られていません。2005年に日本学生代表選抜チームが記録した3分03秒20が、大学単独チームの記録を含めても歴代最速です。今回の中央大の記録はこれに0秒10と迫るものでした。
Q. RunMatchでリレーのような仲間との練習相手も探せますか?
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