ダイエット目的のランニング仲間の見つけ方|
運動する人の28.9%が減量目的、一人で続かない壁の越え方【2026年】
「痩せたいから走り始めたのに、気づけば1週間でやめていた」。そんな経験がある人は少なくないはずです。スポーツ庁の調査では、週1日以上運動している人の28.9%が「肥満解消、ダイエットのため」と答えています。一方で、運動できなかった理由の2位は「面倒くさいから」38.7%。本記事では公的データをもとにダイエット目的の運動の実態を整理し、同じ目標を持つ仲間と走ることで、ランニングを「続くダイエット」に変える方法を解説します。
この記事でわかること
週1日以上運動した「もっとも大きい理由」
出典:スポーツ庁「令和5年度 スポーツの実施状況等に関する世論調査」(2024年3月19日公表、週1日以上実施した20歳以上 n=20,849、単一回答「もっとも大きい理由」上位7項目)
週1日以上運動できなかった理由(複数回答)
出典:スポーツ庁「令和5年度 スポーツの実施状況等に関する世論調査」(週1日以上実施できなかった20歳以上 n=19,151、複数回答上位7項目)
目次
①データで見る「ダイエットのために運動する人」
スポーツ庁「令和5年度 スポーツの実施状況等に関する世論調査」では、この1年間に週1日以上運動・スポーツをした20歳以上の人に、その理由を尋ねています。複数回答で最も多かったのは「健康のため」78.7%、続いて「体力増進・維持のため」55.1%、「運動不足を感じるから」43.4%でした。そして「肥満解消、ダイエットのため」を挙げた人は28.9%。運動している人のおよそ3人に1人が、体重や体型を意識して体を動かしていることになります。
男女別に見ると、男性25.4%に対して女性は32.8%と、女性のほうが7ポイント以上高くなっています。さらに「もっとも大きい理由」を一つだけ選ぶ質問では、ダイエットは12.3%で「健康のため」38.0%に次ぐ2位でした。体力増進(11.9%)や楽しみ・気晴らし(10.3%)を上回っており、ダイエットは「ついで」ではなく、運動を始める主な動機のひとつだとわかります。
注目したいのは、1日30分以上の軽く汗をかく運動を週2日以上、1年以上続けている「運動習慣者」の回答です。ここでもダイエットを理由に挙げた人は29.2%で、もっとも大きい理由としても12.9%で2位でした。また、この層では「友人・仲間との交流として」が15.1%と、週1日以上の実施者全体(13.6%)より高くなっています。長く続けている人ほど、仲間との交流を理由に挙げる割合がやや高いという点は、後で触れる「続け方」を考えるうえでヒントになります。
一方、週1日以上運動できなかった人に理由を聞くと、「仕事や家事が忙しいから」41.1%に次いで「面倒くさいから」が38.7%。女性に限ると43.2%にのぼります。ダイエットの意欲はあっても、「面倒くさい」という気持ちに負けてしまう人が多いのが現実です。
POINT
ダイエットは運動を始める大きな動機ですが、続けるうえでの最大の敵は「面倒くさい」という気持ち。意欲よりも「続く仕組み」をつくることが、ダイエット成功の分かれ目です。
②ダイエットの手段としてランニングを選ぶメリット
運動の強さは「メッツ(METs)」という単位で表され、安静にしている状態が1メッツです。長寿科学振興財団「健康長寿ネット」で紹介されている目安では、普通の歩行が3.0メッツ、ゆっくりとしたジョギングが6.0メッツ、ジョギングが7.0メッツ。ゆっくりでも走ると、歩くときのおよそ2倍の強度になります。
厚生労働省の資料では、エネルギー消費量は「メッツ × 体重(kg)× 時間(h)× 1.05」で求められるとされています。この式にあてはめると、体重60kgの人が7.0メッツのジョギングを30分行った場合はおよそ220kcal(安静時の消費分を含む)。同じ時間で比べると、歩くよりも多くのエネルギーを使える計算です。
短い時間でも運動量を確保しやすい
忙しくて長い時間が取れない人でも、20〜30分のジョギングならまとまった運動量になります。「仕事や家事が忙しい」が最大の阻害要因である以上、時間効率のよさは大きな武器です。
お金がほとんどかからない
シューズとウェアがあれば、ジムの会費も施設の予約もいりません。「お金に余裕がない」(18.1%)という理由で運動をあきらめていた人にも始めやすい運動です。
体の変化を数字で実感しやすい
同じコースを走れば、タイムや心拍、息の上がり方の変化がわかります。体重計の数字だけでなく「前より楽に走れた」という実感が、ダイエットを続ける励みになります。
生活リズムが整いやすい
朝や仕事終わりに走る時間を決めておくと、一日のリズムがつくりやすくなります。走った日は食事や睡眠にも自然と意識が向きやすくなります。
ただし、ダイエットは1回の運動量よりも「何週間、何ヶ月続けられたか」で結果が決まります。どれだけ効率のよい運動でも、1週間でやめてしまえば意味がありません。そこで問題になるのが、一人で走り続けることの難しさです。
③一人のダイエットランが続かない理由
「痩せたい」という目標ははっきりしているのに、ランニングが続かない。その背景には、ダイエット目的ならではのつまずきがあると考えられます。
同じ調査には、仲間の存在に関するデータもあります。1年前と比べて運動の頻度が増えた人に理由を聞くと、「仲間ができたから」が13.9%。「仕事が忙しくなくなったから」(19.7%)、「健康になったから」(16.6%)、「運動・スポーツが好きになったから」(16.4%)と並ぶ上位の理由です。反対に、週1日以上運動できなかった人の10.5%は「仲間がいないから」と答えています。
「この日のこの時間に一緒に走る」という約束があると、走る予定は自分の気分ではなく、相手との約束として扱われるようになります。同じようにダイエット中の仲間なら、ゆっくりペースで走ることにも、途中で歩くことにも気をつかいません。体重がなかなか落ちない時期も、励まし合える相手がいるだけで「もう少し続けてみよう」と思えるはずです。
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④ダイエット目的のランニング仲間の見つけ方
ダイエット目的で仲間を探すときは、「速さ」よりも「ペースと目的が合うか」「通いやすい場所と時間か」を重視すると失敗しにくくなります。記録を狙う人の多いグループに入ると、ペースの差がかえって負担になることもあるためです。
ランニングマッチングサービスで「ゆっくりペース」の募集を探す
ペースやエリアで絞り込めるサービスなら、自分と同じくらいの速さで走る人に直接出会えます。1回だけ一緒に走ることから始められるので、合わなければ無理に続ける必要もありません。
自分で「ダイエット目的・ゆっくりペース」の募集を出す
見つからなければ、自分で募集を出すのが近道です。「ダイエット中」「キロ7〜8分」「途中で歩いてもOK」など条件をはっきり書くと、同じ気持ちの人が集まりやすくなります。
初心者向けのランニングクラブ・教室に参加する
自治体やスポーツ施設の初心者向け教室では、フォームやウォーミングアップを学びながら、同じタイミングで始めた参加者と知り合えます。教室後も一緒に走る関係につながりやすい方法です。
ウォーキング仲間から始めて、徐々に走る
いきなり走るのが不安なら、まずはウォーキングの募集に参加し、慣れてきたら歩きと走りを交互にする形へ移るのもひとつの方法です。
時間帯は、出勤前の朝、仕事終わりの夜、週末の午前など、自分が確保しやすい枠を1つ決めて探すのがコツです。ダイエットは食事や睡眠との組み合わせも大切なので、生活リズムに無理なく組み込める時間帯を選びましょう。
体型を気にして一人で外を走るのに抵抗がある人ほど、仲間と走るメリットは大きくなります。同じ目的の仲間と一緒なら「走っている姿を見られる」ことはほとんど気にならなくなり、むしろ会話を楽しむ時間に変わります。
⑤仲間と走るダイエットを無理なく続けるポイント
仲間が見つかったら、次は「長く続ける」ことが目標です。ダイエット目的のランニングで押さえておきたいポイントをまとめました。
「会話ができるペース」を基準にする
隣の人と話しながら走れるくらいのペースが目安です。息が上がって話せなくなったら、歩きに切り替えて構いません。ゆっくりでも長く続けるほうが、結果的に運動量は積み上がります。
体重ではなく「走った回数」を共有する
体重は日によって変動するため、毎回比べると落ち込みやすくなります。仲間とは「今月○回走った」「○km走った」など、行動の記録を共有するほうが前向きに続けられます。
食事制限だけに頼らない
走ったあとに極端に食事を減らすと、疲れが抜けにくくなり、次のランニングがつらくなります。持病がある人や大幅な減量を目指す人は、医師や専門家に相談しながら進めましょう。
休む日も決めておく
毎日走ろうとすると、疲れや痛みで続かなくなりがちです。週2〜3回など無理のない頻度を仲間と決め、体調が悪い日は休んでも気まずくない関係をつくっておきましょう。
体重以外の小さな目標をつくる
「3ヶ月後に5kmを歩かずに走る」「地元の大会に一緒に出る」など、走ること自体の目標を持つと、体重が停滞する時期も楽しみながら続けられます。
初めての相手と走るときは、人通りのある公園やランニングコースを集合場所にし、明るい時間帯を選ぶと安心です。走ったあとにお互いを評価・コメントできる仕組みがあるサービスなら、次に誰と走るかを決める参考にもなります。
POINT
ダイエットランは「速く・たくさん」より「ゆっくり・長く」。体重の数字に一喜一憂せず、仲間と走った回数を積み重ねることが、いちばん確実な近道です。
よくある質問
Q. 運動が苦手で体力にも自信がありません。仲間と走れますか?
A. 大丈夫です。ゆっくりペースや初心者歓迎、ウォーキングの募集を選べば、体力に自信がなくても参加しやすくなります。最初は歩きと走りを交互にする形でも問題ありません。
Q. ダイエット目的だと伝えるのは恥ずかしいです。
A. 運動する人の約3割がダイエットを理由に挙げており、決して珍しい目的ではありません。募集に「ダイエット目的」と書いておくと、同じ目的の人が集まりやすく、ペースの面でも気が楽になります。
Q. どれくらいの頻度で走ればいいですか?
A. まずは週1〜2回、20〜30分程度から始め、慣れてきたら週2〜3回に増やすのがおすすめです。毎日走るよりも、休養を取りながら長く続けることを優先しましょう。
Q. 走るだけで痩せられますか?
A. 体重の変化には運動だけでなく食事や睡眠も関係します。ランニングは消費エネルギーを増やす手段のひとつとして、食事のバランスや休養とあわせて取り組むことが大切です。持病がある人は医師に相談してから始めてください。
Q. RunMatchは無料で使えますか?
A. RunMatchは無料で利用できます。募集の作成・参加、条件での絞り込み、参加後のチャットなどの機能が使えます。
参考データ
- スポーツ庁「令和5年度 スポーツの実施状況等に関する世論調査」(2024年3月19日公表)
- 公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「運動強度とエネルギー消費量」(メッツ値)
- 厚生労働省「健康づくりのための運動指針」関連資料(エネルギー消費量の計算式)
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