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RunMatch > コラム > 池田耀平 アムステルダムマラソン
陸上ニュース2026年10月18日

30kmで先頭集団から後退、それでも2時間5分16秒——
池田耀平、アムステルダムマラソン9位でMGC切符【2026年】

2026年10月18日、オランダで行われたアムステルダムマラソンで、池田耀平(花王)が2時間5分16秒の9位でフィニッシュしました。自己ベスト(2時間5分12秒)に4秒差の自己2番目の記録で、MGC出場基準の2時間6分30秒を突破。ロサンゼルス五輪代表選考会となる2027年10月3日のMGC(名古屋)への出場権を手にしました。中間点までは日本記録ペースで進み、30km以降に先頭集団から離れても大きく崩れなかったレースを、公式スプリットから読み解きます。

この記事でわかること

1アムステルダムマラソンの結果と5kmごとのスプリット
2自己ベスト・日本記録・MGC基準との比較
3野球少年から日本歴代上位マラソンランナーへの歩み
430km以降に後退しても2時間5分台にまとめられた理由(考察)
2:05:16
フィニッシュタイム(9位)
自己2番目の記録
−74秒
MGC出場基準2時間6分30秒から
MGC出場権獲得
+4秒
自己ベスト2時間5分12秒との差
2024年ベルリン
公式記録

今回の記録と基準タイムの比較(バーが短いほど速い)

MGC出場基準2:06:30今回(アムステルダム)2:05:16自己ベスト(2024ベルリン)2:05:12日本記録2:04:55

※グラフは2時間4分00秒を起点に表示。出典:月刊陸上競技(2026/10/18)

目次

  1. レース結果とスプリット
  2. 池田耀平選手のこれまでの歩み
  3. なぜ後退しても2時間5分台を守れたのか(考察)
  4. MGC・ロス五輪選考への意味
  5. よくある質問

①レース結果とスプリット

優勝はレミ・ベルハネ(エチオピア)で、自己ベストの2時間3分33秒。池田は序盤から先頭集団でレースを進め、5km15分04秒、10km29分42秒、20km59分10秒、中間点1時間2分26秒と、日本記録(2時間4分55秒)を上回るペースで通過しました。

30kmは1時間28分51秒で通過しましたが、その後先頭集団から後退。35kmは1時間43分37秒の13位で、先頭とは12秒差でした。そこから1kmあたり3分を超える区間もありましたが、40kmを1時間58分41秒で通過し、先頭集団からこぼれた選手を拾いながら順位を上げて9位でフィニッシュしています。

地点通過タイム区間タイム1km平均
5km15:0415:043:00.8
10km29:4214:382:55.6
20km59:1029:28(10km)2:56.8
中間点1:02:26——
30km1:28:5129:41(10km)2:58.1
35km1:43:3714:462:57.2
40km1:58:4115:043:00.8
フィニッシュ2:05:166:35(2.195km)3:00.0

出典:通過タイムは月刊陸上競技(2026/10/18)。区間タイム・1km平均は通過タイムからの計算値

POINT

前半の中間点1時間2分26秒を2倍すると2時間4分52秒。後半は1時間2分50秒かかっており、前後半の差は24秒でした。先頭集団から離れたことを考えると、失速幅は小さく抑えられています。

②池田耀平選手のこれまでの歩み

池田は中学時代は野球部のエースで、陸上を本格的に始めたのは静岡・島田高に入ってからという異色の経歴の持ち主です。日本体育大では2年時から出雲・全日本・箱根の三大駅伝に出場し、4年時の箱根駅伝では2区で日本人トップの走りを見せました。

卒業後は花王に入社し、2023年の大阪マラソンで初マラソンながら2時間6分53秒をマーク。2024年のベルリンマラソンでは2時間5分12秒の6位に入り、当時の日本歴代2位に名を連ねました。

2023年
大阪マラソンで初マラソン 2時間6分53秒
2024年9月
ベルリンマラソン6位 2時間5分12秒(自己ベスト)
2026年10月
アムステルダム9位 2時間5分16秒・MGC出場権

今季は5000mなどトラックレースにも出場し、9月中旬のグレートノースラン(ハーフマラソン)では1時間0分40秒で3位。ワンウェイコースのため非公認記録ですが、2022年にマークした自己ベスト1時間0分59秒を19秒上回るタイムで、スピード面の仕上がりを示してアムステルダムに臨んでいました。

③なぜ後退しても2時間5分台を守れたのか(考察)

ここからは、報道されたスプリットと経歴をもとにした執筆者の考察です。

01

30〜35kmの区間は14分46秒——「離れた」後も粘っていた

計算上、30〜35kmの5kmは14分46秒(1km平均2分57秒台)で、前半とほぼ変わらないペースです。35km時点の先頭との差は12秒にとどまっており、後退は急激な失速ではなく、先頭集団のペースアップについていけなかった形と見られます。ここで大きく崩れなかったことが最終タイムを支えました。

02

トラックとハーフで磨いたスピードの余裕

今季は5000mなどのトラックに出場し、9月のハーフでは非公認ながら自己記録を19秒上回る1時間0分40秒を出していました。中間点1時間2分26秒は、この走力からすれば余裕を持って通過できるペースだったと考えられ、後半に脚を残す一因になった可能性があります。

03

落ちてきた選手を拾うレース運び

35km13位から9位まで順位を上げています。ペースが3分/kmを超えた終盤でも、前から下がってくる選手を目標に走れたことは、単独走になりがちな終盤のペース維持に有利に働いたと見られます。

④MGC・ロス五輪選考への意味

MGCは、ロサンゼルス五輪のマラソン代表を決める選考会で、2027年10月3日に名古屋で行われます。池田は今回、出場基準の2時間6分30秒を74秒上回って出場権を確保しました。1年近く前に権利を得たことで、今後はMGC本番に向けた準備に専念できる立場になります。

中間点まで日本記録ペースで押し、後半に失速しても2時間5分台を出したことは、日本のマラソン界で2時間5分前後を安定して出せる選手層が厚くなっていることを示しています。夏開催が見込まれる五輪本番やMGCでは記録より勝負強さが問われるため、終盤に順位を上げた今回のレース運びも評価材料になりそうです。

トップ選手でも、後半に苦しくなったときに支えになるのは「前を走る誰か」の存在です。一般ランナーにとっても、一緒に走る仲間がいることがペースを保つ力になります。

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よくある質問

Q. 池田耀平選手の今回の記録は?

A. 2026年10月18日のアムステルダムマラソンで2時間5分16秒の9位。自己ベスト2時間5分12秒(2024年ベルリン)に次ぐ自己2番目の記録です。

Q. MGCとは何ですか?

A. マラソングランドチャンピオンシップの略で、五輪のマラソン日本代表を選ぶ選考レースです。ロサンゼルス五輪に向けた大会は2027年10月3日に名古屋で行われます。

Q. MGCの出場基準は?

A. 今回池田選手が突破した基準は2時間6分30秒です(月刊陸上競技より)。

Q. RunMatchでマラソンの練習仲間も探せますか?

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