RunMatch今すぐ始める
RunMatch > コラム > 北口榛花 DLファイナル
陸上ニュース2026年9月6日

東京世界陸上・予選敗退から約1年——
北口榛花、DLファイナルで見せた復調の一投【2026年】

2026年9月5日、ダイヤモンドリーグファイナル(ベルギー・ブリュッセル)の女子やり投で、北口榛花(JAL)が今季自己最高となる65m44で2位に入りました。1投目に投げた64m56は、2027年世界選手権(北京)の参加標準記録63m40を突破する記録。優勝はわずか18歳の新星・厳子怡(中国)でしたが、2025年世界陸上東京で予選敗退という悔しさを味わった北口にとって、この2位は「復調」を印象づける結果となりました。

この記事でわかること

1ブリュッセルでの結果の詳細(各投擲・順位)
2東京世界陸上の予選敗退から今大会までの歩み
3なぜ回復の兆しが見えたのか(考察)
4日本のやり投げ界への影響・今後の展望
65m44
今季自己最高(DLファイナル2位)
2026/9/5 ブリュッセル
64m56
1投目で世界選手権参加標準を突破
北京2027標準記録63m40
2位
ダイヤモンドリーグファイナル
優勝:厳子怡(中国)68m42
公式記録

北口榛花 主要大会での記録推移

55m60m65m70m63.27世陸オレゴン'22(銅)66.73世陸ブダペスト'23(金)65.80パリ五輪'24(金)60.38世陸東京'25(予選敗退)65.44DLファイナル'26(2位)

出典:日本陸上競技連盟・World Athletics・共同通信・月刊陸上競技

目次

  1. ブリュッセルで何が起きたか
  2. 北口榛花のこれまでの歩み
  3. なぜ回復の兆しが見えたのか(考察)
  4. 日本のやり投げ界への影響・意義
  5. よくある質問

①ブリュッセルで何が起きたか

2026年9月5日、ダイヤモンドリーグ・シーズン最終戦「DLファイナル」(ベルギー・ブリュッセル)の女子やり投決勝。北口榛花(JAL)は1投目に64m56を投げてトップに立ちました。この記録は2027年世界選手権(北京)の参加標準記録63m40を上回るもので、この時点で来年の世界選手権出場権を確定させています。

続く2投目・4投目はファウル、3投目61m10、5投目62m80とやや波のある展開でしたが、最終6投目に今季自己最高となる65m44をマーク。一方、優勝したのはアジア記録保持者(71m74)でもある18歳の厳子怡(中国)で、5投目に68m42の大会新記録を投げて初優勝を飾りました。北口は5年連続5度目となるDLファイナル出場で2位に入り、僅差で連覇(優勝)は逃したものの、シーズン終盤で確かな上昇曲線を示しました。

POINT

北口はレース後、「最後に距離を伸ばせて、徐々に自分の投げを取り戻せているのはうれしい」とコメント(月刊陸上競技)。最終投擲で記録を伸ばせたことが、本人にとって最も価値のある収穫だったことがうかがえます。

②北口榛花のこれまでの歩み

北口榛花(1998年3月16日生まれ、北海道出身、旭川東高から日本大学へ進学、JAL所属)は、中学生まで競泳・バドミントンに取り組み、やり投げを本格的に始めたのは高校進学後という異色の経歴を持ちます。高校3年時の2015年に世界ユース選手権で金メダルを獲得すると頭角を現し、2022年世界選手権(オレゴン)では最終6投目に63m27をマークして銅メダル。投てき種目での日本女子初のメダル獲得という歴史を作りました。

2023年世界選手権(ブダペスト)では最終6投目に66m73の大逆転で金メダルを獲得し、同年9月のダイヤモンドリーグ・ブリュッセル大会では自己ベスト・現在の日本記録となる67m38をマーク。2024年パリオリンピックでは決勝1投目に65m80を投げて優勝し、日本女子史上初となるフィールド種目でのオリンピック金メダリストになりました。

しかし迎えた2025年、地元開催の世界陸上東京では、女子やり投予選で1投目60m38・2投目60m31・3投目60m38にとどまり、通過ライン62m50に届かず14位で予選敗退。連覇を目指した母国開催の大舞台を、決勝進出すらできない結果で終えていました。今回のDLファイナルでの2位は、その予選敗退から約1年を経ての結果です。

③なぜ回復の兆しが見えたのか(考察)

ここからは公式発表の事実を踏まえた上での考察です。世界選手権での予選敗退という結果から1年での上昇には、複数の要因が重なったと見られます。

01

新指導体制のもとでの技術面の立て直し

北口は現在、やり投男子の世界記録保持者でもあるヤン・ゼレズニー氏に指導を受けています。本人は競技中、助走のリズムについて「助走をしながらでも最後まで投げきれるように」と課題を挙げており、フォームの再構築に取り組んでいる最中であると見られます。1投目からいきなり世界選手権標準を超える記録を出せたことは、この立て直しが実を結びつつある兆候といえそうです。

02

早めに標準記録をクリアしたことによる精神的な余裕

1投目で2027年世界選手権の参加標準記録を突破したことで、その後の投擲では順位や記録の上積みに集中できる状況が生まれたと考えられます。予選敗退を経験した東京世界陸上とは対照的に、「最後まで自分の投げを追求する」姿勢に余裕が見られたことが、6投目の今季自己最高につながった可能性があります。

03

18歳の新星の台頭という健全な刺激

優勝した厳子怡は18歳ながらアジア記録(71m74)を保持する新世代のトップ選手です。世代交代の波にさらされる立場になったことは、ベテランとなりつつある北口にとって新たな競争環境への適応を迫られる一方、「やっぱり勝ちたい」という発言(月刊陸上競技)からもうかがえるように、来年へ向けた明確なモチベーションの源にもなっていると見られます。

④日本のやり投げ界への影響・意義

オリンピック金メダリストであっても、世界選手権の予選敗退という結果を経験することは珍しくありません。北口が1年かけて標準記録突破・シーズンベスト更新という具体的な成果を積み上げた過程は、後に続く日本の投てき種目の選手たちにとって「一度の不振で終わりではない」ことを示す好例といえます。来週にはハンガリー・ブダペストで開催される世界アルティメット選手権、来月には愛知・名古屋アジア競技大会も控えており、北口の巻き返しはまだ続きます。

トップ選手でも不振から這い上がる過程があると知ると、自分の練習にも前向きになれるものです。挫折や停滞を感じている方こそ、一人で抱え込まず、一緒に走る仲間・練習相手を見つけてみませんか。

トップ選手の頑張りに刺激を受けたら
RunMatch(ランマッチ)

エリア・ペース・目的で絞り込んで、一緒に走る仲間・練習相手を探せる完全無料のランニング特化マッチングサービス。

▶ 今すぐ無料で仲間を探す

登録1分 • 月会費なし • いつでもやめられる

よくある質問

Q. 北口榛花のDLファイナルでの記録・順位は?

A. 2026年9月5日のダイヤモンドリーグファイナル(ブリュッセル)女子やり投で65m44・2位でした。優勝は厳子怡(中国)68m42(大会新)。

Q. 2027年世界選手権の参加標準記録は突破したのですか?

A. はい。1投目の64m56で、2027年世界選手権(北京)の参加標準記録63m40を突破しています。

Q. 2025年世界陸上東京ではどんな結果だったのですか?

A. 女子やり投予選で60m38にとどまり14位。決勝進出ライン(上位12人)に届かず、予選敗退でした。

Q. 北口榛花の自己ベスト・日本記録は?

A. 67m38(2023年9月、ダイヤモンドリーグ・ブリュッセル大会)が自己ベストであり、現在の日本記録です。

Q. 陸上未経験でもRunMatchで仲間は探せますか?

A. はい。競技志向の練習相手からゆるく走りたい方まで、目的やレベルに合わせて仲間・友達を探せます。

RunMatch(ランマッチ)

不振からの巻き返しに刺激を受けたら
一緒に走る仲間を見つけよう

競技志向の練習相手も、気軽なランニング仲間も。
目的・ペースで絞り込んで、近くの仲間がすぐ見つかります。

▶ 今すぐ無料で仲間を探す

登録1分 • 完全無料 • クレジットカード不要