ランニングサークルの選び方|
クラブ加入率は過去最低15.2%、それでも仲間と走り続ける方法【2026年】
「誰かと走りたいけれど、ランニングサークルに入るのはハードルが高い」。そう感じている人は、実は多数派です。笹川スポーツ財団の2024年調査では、スポーツクラブ・同好会・チームに加入している人は15.2%で、1992年の調査開始以来もっとも低い水準でした。今は入っていない人のうち「加入したい」と答えた人も14.0%にとどまります。本記事では公的データからサークル離れの実態を整理し、自分に合うランニングサークルの選び方と、サークルに入らずに仲間と走る方法を解説します。
この記事でわかること
スポーツクラブ・同好会・チームへの加入率の推移
出典:笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査」(2018年報告書・2023年4月5日プレスリリース・2025年6月2日コラムより。単位%。2014年までは20歳以上、2016年以降は18歳以上が対象)
加入しているクラブは「誰の集まり」か
出典:笹川スポーツ財団「スポーツライフ・データ2018」(スポーツクラブ加入者 n=548、上位5項目)
目次
①データで見るクラブ・サークル加入の現状
笹川スポーツ財団(SSF)は1992年から2年ごとに「スポーツライフに関する調査」を行い、成人がスポーツクラブ・同好会・チームに加入しているかを尋ねています。ここでいう「スポーツクラブ」はジムのような施設だけでなく、地域のサークルや友人同士のチームも含む広い意味です。ランニングサークルも、この中に含まれます。
加入率は1992年に19.7%、2000年には22.0%まで上がりました。その後は2014年20.0%、2016年18.1%、2018年18.5%、2020年17.3%と緩やかに下がり、2022年に16.6%で当時の過去最低を記録。2024年は15.2%とさらに下がり、再び過去最低を更新しました。成人のおよそ6〜7人に1人しか、何らかのスポーツの集まりに属していない計算です。
男女別に見ると、2024年は男性17.1%で前回からほぼ横ばい、女性は13.4%で減少傾向が続いています。2018年の調査では、女性の20代の加入率は9.1%、30代は10.2%と特に低く、7割近くが「これまでに一度も加入したことがない」と答えていました。
一方で、クラブに入っている人ほどよく運動していることもわかっています。2018年の調査で、運動・スポーツの実施レベル別に加入率を見ると、1年間まったく運動しなかった「レベル0」の加入率は1.2%。これに対し、週2回以上・1回30分以上・「ややきつい」以上の強度で運動する「レベル4」では37.3%がクラブに加入していました。因果関係までは断定できませんが、継続的に運動している人の多くが、何らかの「仲間の集まり」を持っていることは確かです。
POINT
クラブ・サークルの加入率は過去最低の15.2%。ただし、活発に運動している人の4割近くは何らかの集まりに参加しています。「入る人が減った」ことと「仲間が役に立たない」ことは別の話です。
②サークルに「入らない・入りたくない」人が増えている理由
減っているのは加入率だけではありません。今はクラブに入っていない人に「今後加入したいか」を尋ねた加入希望率は、2008年の47.1%をピークに下がり続け、2024年は14.0%とピーク時の3分の1以下になりました。2018年の時点でも16.8%で、年代別では18・19歳の33.9%が最も高く、30代以降は年代が上がるほど低くなっていました。
調査では理由までは尋ねていませんが、ランナーの声やランニングという種目の特徴から考えると、次のような背景があると考えられます。
ただ、「一人でも走れる」ことと「一人で走り続けられる」ことは違います。第1章で見たとおり、継続的に運動する人ほどクラブに属している割合は高くなっています。大切なのは「サークルに入るかどうか」ではなく、自分の生活に合う形で、一緒に走る相手を持てるかどうかです。
③ランニングサークルの4つのタイプと特徴
SSFの2018年調査で、加入しているクラブが「どんな人の集まりか」を見ると、地域住民が中心のクラブが34.7%で最多、続いて友人・知人が中心のクラブ25.9%、民間の会員制クラブ20.4%、職場の仲間が中心のクラブ10.6%、学校OB・OGが中心のクラブ6.0%でした。年代別では、20代は友人・知人が中心のクラブが39.3%、30代は職場の仲間が中心のクラブが25.0%と、ほかの年代より高くなっています。
ランニングサークルも、おおむね次の4つのタイプに分けられます。それぞれ向いている人が違うので、まずは自分がどのタイプに合いそうかを考えてみましょう。
地域・自治体系のランニングクラブ
地域の陸上競技協会や総合型地域スポーツクラブ、市民ランナーの会などが運営。会費が安めで、年齢層が幅広いのが特徴です。練習会の日時が固定されていることが多く、生活リズムが安定している人に向いています。
ランニングショップ・民間スクール系
スポーツ用品店や民間のランニングスクールが主催。コーチがつき、フォームやトレーニングを体系的に学べます。参加費はかかりますが、レベル別に分かれていることが多く、初心者でも入りやすいタイプです。2018年調査では女性の加入先として民間の会員制クラブが31.8%と、男性(10.6%)より21.2ポイント高くなっていました。
友人・SNS発の有志サークル
SNSや知人のつながりで集まる、会費なし・出入り自由のゆるい集まり。皇居や大きな公園を拠点にしていることが多く、練習後の交流を楽しむ雰囲気のところもあります。雰囲気が主催者によって大きく違うので、事前の情報確認が大切です。
職場・企業の部活動
会社のランニング部や駅伝チーム。同僚と走れるので始めやすく、大会参加を目標にしているチームもあります。異動や転職で離れやすいこと、職場以外の人とは知り合いにくいことは知っておきましょう。
どのタイプにも共通するのは、「決まった集まりに属する」という形であることです。毎週通える人にはこれ以上ない環境ですが、予定が不規則な人や、まずは1回だけ誰かと走ってみたい人には、別の方法のほうが合う場合もあります。
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④自分に合うランニングサークルの選び方
サークル選びで後悔する原因の多くは、「入ってみたら思っていたのと違った」というミスマッチです。参加を申し込む前に、次の5つを確認しておきましょう。
ペース設定と「レベル分け」の有無
「キロ6分」「キロ7分以上のゆっくり組あり」など、ペースが具体的に書かれているかを確認します。レベル別にグループが分かれているサークルなら、速い人に置いていかれる心配が少なくなります。
活動場所と時間が生活圏に合うか
自宅や職場から無理なく通えるか、仕事のある日でも間に合う時間かを確認します。どんなに雰囲気が良くても、通うのが負担になる場所や時間では長続きしません。
費用の内訳
年会費・月会費・1回ごとの参加費・ユニフォーム代・大会のエントリー代など、何にいくらかかるかを事前に把握しておきましょう。体験参加ができるかどうかもポイントです。
目的と雰囲気
記録更新や大会を目指す「練習重視」なのか、走ったあとの交流も楽しむ「ゆる重視」なのか。SNSの投稿や活動報告を見ると、実際の雰囲気がつかみやすくなります。
参加頻度の自由度
毎回の出欠確認があるのか、来られるときだけでよいのか。仕事や家庭の予定が読みにくい人は、参加の自由度が高いサークルを選ぶと気持ちが楽になります。
見学や体験参加ができる場合は、1回で決めずに2〜3か所を比べてみるのがおすすめです。同じ「初心者歓迎」でも、実際のペースや参加者の年齢層、練習後の過ごし方はサークルによってかなり違います。
POINT
サークル選びは「ペース」「場所と時間」「費用」「雰囲気」「参加の自由度」の5点で比べる。迷ったら、通いやすさを最優先にしましょう。
⑤サークルに入らずに仲間と走る方法
加入希望率が14.0%まで下がっている今、「サークルには入りたくないけれど、誰かと走りたい」という人は少なくないはずです。決まった集まりに属さなくても、仲間と走る方法はあります。
ランニングマッチングサービスで、1回単位で一緒に走る
ペースやエリア、日時で絞り込んで、その日に一緒に走れる相手を探す方法です。所属や継続参加の約束がないので、予定が不規則な人でも使いやすく、気の合う人とは自然と何度も走るようになります。
自分で小さな募集を出す
「土曜朝7時、○○公園、キロ7分で5km」など、条件をはっきり書いて募集を出せば、同じ条件で走りたい人が集まります。1〜2人から始められるので、サークルを立ち上げるよりずっと気軽です。
単発のランイベント・練習会に参加する
ランニングショップや自治体が開く1回完結の練習会・体験会なら、入会せずに参加できます。そこで知り合った人と、次は個別に走る約束をするのもひとつの方法です。
大会を「一緒に目指す」相手をつくる
同じ大会にエントリーする人と練習日を合わせると、サークルに入らなくても目標を共有できる仲間になります。大会が終わったら次の目標を決めればよく、関係を続けるかどうかも自由です。
SSFの調査では、20歳以上のジョギング・ランニング実施率(年1回以上)は2024年に7.4%、推計758万人でした。100人に7人ほどの少数派だからこそ、身近な職場や友人の中だけで同じペースの仲間を見つけるのは簡単ではありません。エリアやペースで条件を絞って探せる仕組みを使うと、近くに住む「同じくらいの速さで走る人」に出会える可能性が広がります。
もちろん、こうした方法で出会った仲間と気が合えば、そのまま定期的に走る小さなグループに育つこともあります。サークルに「入る」のではなく、自分に合うサークルを「つくる」という発想です。
⑥初参加で失敗しないためのコツ
サークルでもマッチングでも、初めての相手と走るときは少し緊張するものです。最初の1回をうまく乗り切れば、2回目以降はぐっと気が楽になります。
まず、自分のペースは少し遅めに伝えておくのがおすすめです。当日の体調や気温で走れるペースは変わります。「キロ6分半くらい、遅れたら先に行ってください」と最初に伝えておけば、無理をせずに済みます。距離も、ふだん一人で走っている距離より短めの設定を選ぶと安心です。
持ち物は、飲み物、少額の現金かICカード、スマートフォンがあれば十分です。集合場所に更衣室やロッカーがあるか、荷物を預けられるかも事前に確認しておきましょう。皇居周辺や大きな公園には、ランナー向けの着替え・シャワー施設が近くにあることもあります。
初めての相手と走るときは、人通りのある公園やランニングコースを集合場所にし、明るい時間帯を選ぶと安心です。個人的な連絡先は、何度か一緒に走って信頼できると感じてから交換しても遅くありません。走ったあとにお互いを評価・コメントできる仕組みがあるサービスなら、次に誰と走るかを決める参考にもなります。
POINT
初参加は「遅めのペース・短めの距離・明るい時間の人が多い場所」が基本。合わなければ次を探せばいい、くらいの気持ちで参加しましょう。
よくある質問
Q. ランニングサークルは初心者でも入れますか?
A. 「初心者歓迎」「ゆっくりペース組あり」と明記しているサークルなら問題ありません。申し込む前にペース設定やレベル分けの有無を確認し、可能なら体験参加で雰囲気を確かめましょう。
Q. ランニングサークルの費用はどれくらいかかりますか?
A. 会費なしの有志サークルから、コーチ付きで月謝制の民間スクールまでさまざまです。年会費・参加費・ユニフォーム代・大会エントリー代など、何にいくらかかるかを事前に確認しておくと安心です。
Q. 毎週参加できないのですが、サークルに入っても大丈夫ですか?
A. 出欠が自由なサークルもあります。参加頻度の決まりを事前に確認しましょう。予定が不規則な人は、マッチングサービスなどで1回単位で一緒に走る方法を組み合わせるのもおすすめです。
Q. サークルの人間関係が不安です。
A. 練習後の交流の有無や雰囲気は、SNSの投稿や活動報告である程度わかります。最初から深く関わろうとせず、まずは走ることを目的に参加して、合うと感じたら少しずつ関わりを増やせば十分です。
Q. RunMatchは無料で使えますか?
A. RunMatchは無料で利用できます。募集の作成・参加、条件での絞り込み、参加後のチャットなどの機能が使えます。
参考データ
- 笹川スポーツ財団「スポーツライフ・データ2018」第3章 スポーツクラブ・同好会・チーム
- 笹川スポーツ財団「スポーツライフ・データ2022」プレスリリース(2023年4月5日)
- 笹川スポーツ財団 コラム「スポーツを通じたコミュニティ形成の行方」(2025年6月2日、スポーツライフ・データ2024の分析)
- 笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査」2024(ジョギング・ランニング実施率)
サークルに入らなくても、
一緒に走る仲間は見つかる
ペース・エリア・日時で絞り込んで、近所で一緒に走れる仲間を探せます。
まずは走りたい日の募集に、1回だけ参加してみてください。
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