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RunMatch > コラム > 髙島真織子 全日本実業団三段跳
陸上ニュース2026年9月15日

優勝しても浮かない顔——髙島真織子、
大会新13m82の先で見つめる「あと12cm」【2026年】

2026年9月13日、たけびしスタジアム京都で行われた第74回全日本実業団対抗陸上競技選手権の女子三段跳決勝。クラフティア所属の髙島真織子選手が13m82(+0.2)の大会新記録で優勝しました。ただし本人の表情は晴れやかとは言えず、「調整し切れなかった」と技術面の課題を口にしています。今季自己ベスト14m04を持つ27歳が、大会新記録の裏で何を見ていたのかを紹介します。

この記事でわかること

1大会新13m82の跳躍内容と本人が語った不完全燃焼の理由
22021年から積み上げてきた自己ベストの推移と世界選手権挑戦歴
3なぜ大会新記録なのに自己ベストへ届かなかったのか(考察)
4日本記録まで12cmに迫る髙島選手の現在地
13m82
大会新記録で優勝(+0.2)
2026/9/13 全日本実業団決勝
14m04
今季自己ベスト・日本歴代2位
2026/7/18 福岡大競技会
12cm
日本記録14m16との差
日本記録保持者:森本麻里子
公式記録

髙島真織子選手 三段跳 年間ベストの推移

2021年13m192022年13m482023年13m822024年13m832025年13m942026年(自己新・今回の大会新13m82は同年)14m04

出典:日本陸上競技連盟公式サイト選手プロフィール、月陸Online「三段跳・髙島真織子が日本人3人目の14mオーバー」記事

目次

  1. 決勝の結果詳細と本人コメント
  2. 27歳、福岡から積み上げた三段跳人生
  3. なぜ大会新なのに自己ベストへ届かなかったのか(考察)
  4. 日本記録「あと12cm」の重み
  5. よくある質問

①決勝の結果詳細と本人コメント

2026年9月13日、京都・たけびしスタジアム京都で行われた第74回全日本実業団対抗陸上競技選手権の女子三段跳決勝。クラフティア所属の髙島真織子選手が13m82(+0.2)をマークし、大会新記録で優勝を飾りました。

しかし本人の口から出たのは、大会新記録を喜ぶ言葉ではありませんでした。「こっちに入ってから調子が良かったので、14mを狙えるかなというところはあったので、ちょっと調整し切れなかったかなという感じです。ホップの飛び出しのところが甘かったのと、ステップがちょっと被っていました」(コメントは月陸Online配信記事より引用)。

同大会では他にも、女子800mで田中希実選手が大会新記録・自己ベストで優勝、男子400mハードルで小田将矢選手が自己ベスト更新の48秒84、女子400mハードルで梅原紗月選手が自己ベスト更新の56秒21をマークするなど、この日は好記録が相次ぎました。

POINT

13m82は大会新記録でありながら、髙島選手にとっては今季自己ベスト14m04より22cm低い数字。本人が優勝より技術の課題を先に語ったのは、この差を自覚していたためと見られます。

②27歳、福岡から積み上げた三段跳人生

髙島選手は1999年生まれの27歳。福岡県福岡市出身で、西宮市立西宮高等学校、福岡大学を経て実業団入り。走幅跳の自己ベストは6m21、専門の三段跳では2021年13m19、2022年13m48、2023年13m82、2024年13m83、2025年13m94と、年間ベストを着実に伸ばしてきました(数値はJAAF公式選手プロフィールより)。

国際経験も豊富で、2023年世界選手権(ブダペスト)に出場し13m34で予選35位、2025年世界選手権にも出場し13m66で予選25位。2025年アジア選手権では13m64で4位に入っています。2025年日本選手権では13m92(当時日本歴代3位)で優勝しました。

転機になったのは2026年シーズン。7月11日の福岡県国スポ選考会で13m82(+0.5)と復調の兆しを見せると、7月18日の福岡大競技会では1回目に13m85(シーズンベスト)を跳んだ勢いで、4回目に自身初の14m台となる14m04(+0.1)をマーク。この記録は1999年に花岡麻帆氏が樹立し24年間日本記録として守られていた数字と同じであり、日本人3人目の14m台到達、当時の日本歴代2位(現在は同記録)となりました。

③なぜ大会新なのに自己ベストへ届かなかったのか(考察)

ここからは公式記録と本人コメントの事実を踏まえた上での考察です。大会新記録を出しながらも本人が満足しなかった理由を、陸上競技目線で分析します。

01

三段跳特有の「一つの局面の乱れが全体に波及する」技術構造

本人が指摘した「ホップの飛び出しが甘い」「ステップが被っている」は、いずれも三段跳の3局面(ホップ・ステップ・ジャンプ)が連動する競技特性そのものです。最初のホップで沈み込みが浅いと、次のステップで足を運ぶタイミングが早まり(=ステップが被る)、最後のジャンプに勢いを残せなくなります。14m04を跳んだ7月の跳躍が3局面の連動に成功した理想形だったとすれば、今回はその連動が序盤から崩れていたと見られます。

02

シーズン終盤・9月開催という日程要因

14m04を跳んだ7月18日から今回の9月13日まで約2カ月。この間に実業団選手はシーズン終盤の疲労が蓄積しやすく、助走スピードや踏切の精度が微妙に落ちることは珍しくありません。「調子が良かった」と本人が語る一方で「調整し切れなかった」とも述べていることから、フィジカルのコンディションよりも、動きの細部を合わせ込む技術的な調整が間に合わなかった可能性が高いと考えられます。

03

大会新記録という結果と自己評価が一致しない「伸びしろの自覚」

13m82は会場の大会記録を更新する数字でありながら、本人にとっては2023〜2024年の年間ベストと同水準に過ぎません。24年間日本記録だった数字に並んだ7月の経験があるからこそ、「大会で勝つ記録」と「自分が跳べるはずの記録」の基準がすでに14m台に引き上がっている状態にあると見られます。今回のコメントは謙遜ではなく、次戦への具体的な修正課題を自ら言語化したものと捉えるのが妥当でしょう。

④日本記録「あと12cm」の重み

現在の日本記録は森本麻里子選手が2023年6月に樹立した14m16。髙島選手の今季自己ベスト14m04との差はわずか12cmです。1999年から24年間守られた日本記録がこの数年で立て続けに更新されている現状を踏まえると、髙島選手が技術面の課題を克服した先には、日本記録更新も現実的な射程に入ってくると見られます。

大会新記録を出しながらも「まだ足りない」と自分に向き合う姿勢は、27歳というキャリアの中でなお記録を伸ばし続けている選手ならではのもの。次の大舞台で3局面の連動が噛み合った時、どんな数字が出るのか注目が集まります。

結果に満足せず、自分の動きの細部と向き合い続ける髙島選手の姿勢に刺激を受けた方へ。RunMatchなら、自分のペースや目標に合わせて一緒に走る仲間を見つけられます。

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よくある質問

Q. 髙島真織子選手の全日本実業団の記録は?

A. 2026年9月13日、女子三段跳決勝で13m82(+0.2)をマークし、大会新記録で優勝しました。

Q. 髙島選手の自己ベストはどのくらいですか?

A. 2026年7月18日の福岡大競技会でマークした14m04が自己ベストで、今季の日本歴代2位(当時)の記録です。1999年から24年間日本記録だった花岡麻帆氏の記録と同じ数字にもなります。

Q. なぜ大会新記録なのに本人は不満そうだったのですか?

A. 今季自己ベストの14m04より22cm低い数字だったこと、そして「ホップの飛び出し」「ステップの被り」という技術面の課題を自覚していたためとコメントしています。

Q. 現在の女子三段跳の日本記録は?

A. 森本麻里子選手が2023年6月にマークした14m16です。髙島選手の自己ベスト14m04とは12cm差にあります。

Q. RunMatchで自分の記録に向き合う仲間も探せますか?

A. はい。タイムや記録を追い求める競技志向のランナーから、健康目的で楽しく走りたい方まで、目的やレベルに合わせて仲間・友達を探せます。

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