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陸上ニュース2026年10月20日

予選から1秒05短縮、高校生3人で大会新——
千葉、青森国スポ女子4×100mRで44秒22・都道府県チーム最高【2026年】

2026年10月19日、青森国スポ陸上の最終種目となった成年少年共通女子4×100mリレー決勝で、千葉が44秒22の大会新記録で優勝しました。前回大会で北海道が作った44秒58を0秒36更新し、2008年に福島が出した都道府県チーム最高の44秒40も上回りました。メンバーは高校生3人と大学生1人。予選45秒27から決勝までに1秒05を縮め、2位の東京に0秒82差をつけた4人のリレーを、公式記録と本人コメントから読み解きます。

この記事でわかること

1決勝の結果と、44秒22が塗り替えた2つの記録
2予選→準決勝→決勝でタイムがどう変わったか
3横山柚希・山田奈央・佐藤葵唯・バログン・ハルの4人の歩み
4なぜ大会記録を0秒36も更新できたのか(考察)
44秒22
決勝タイム
大会新・都道府県チーム最高
−0.36秒
従来の大会記録44秒58から
2025年 北海道
0.82秒
2位・東京(45秒04)との差
決勝
公式記録

千葉のラウンド別タイムと従来記録(バーが短いほど速い)

予選(10/17)45秒27準決勝(10/18)45秒16従来の大会記録(2025)44秒58従来の都道府県最高(2008)44秒40決勝(10/19)44秒22

※グラフは44秒00を起点に表示。出典:第80回国民スポーツ大会 陸上競技 公式記録速報(青森陸協)、月刊陸上競技(2026/10/19)

目次

  1. 決勝の結果とレース展開
  2. 4人のメンバーのこれまでの歩み
  3. なぜ大会記録を0秒36も更新できたのか(考察)
  4. 女子短距離界への意義
  5. よくある質問

①決勝の結果とレース展開

決勝は大会最終日の10月19日、新青森県総合運動公園陸上競技場で行われました。5レーンの千葉は1走・横山柚希(市立柏高2年)、2走・山田奈央(市立柏高1年)、3走・佐藤葵唯(青学大4年)、4走・バログン・ハル(市川高3年)のオーダー。月刊陸上競技の報道によると、市柏コンビの横山・山田のバトンパスでリードを作り、青学大のエース・佐藤がその差をさらに広げ、最後はバログンが締めくくりました。

順位都道府県記録備考
1千葉44秒22大会新
2東京45秒04
3埼玉45秒28
4熊本45秒31
5新潟45秒41
6神奈川45秒61
7三重45秒77
8長崎45秒80

出典:第80回国民スポーツ大会 陸上競技 公式記録速報(青森陸協)。※千葉の記録は公式記録上44秒22(1/1000秒計測で44秒216)。月刊陸上競技の速報記事では44秒21と報じられています。本記事では公式記録の表記に従っています。

44秒22は、前回大会で北海道が作った大会記録44秒58を0秒36、福島が2008年に作った都道府県チーム最高記録44秒40を0秒18上回るものでした。8チーム中、44秒台は千葉だけ。2位以下は45秒04から45秒80の間に7チームが0秒76差でひしめいており、千葉の速さが際立ったレースでした。

レース後、1走の横山は「自分たちが想像していた以上のタイムを出すことができて、心底うれしいです」と喜び、3走の佐藤も「第一に優勝、タイムも大会記録を目指していたので、本当にうれしいです」と振り返っています(いずれも月刊陸上競技より引用)。

POINT

千葉は予選(10/17)45秒27→準決勝(10/18)45秒16→決勝(10/19)44秒22と、ラウンドを追うごとにタイムを縮めました。準決勝から決勝だけで0秒94の短縮です。

②4人のメンバーのこれまでの歩み

4人のうち3人が高校生、大学生は佐藤1人という若いチームです。ただ、それぞれがこの秋に全国の舞台で結果を残してきた選手でした。

1走
横山柚希(市立柏高2年)
インターハイ優勝の市柏コンビの一角。今大会2日目の少年A100mハードルで4位
2走
山田奈央(市立柏高1年)
インターハイ200mで1年生ながら優勝
3走
佐藤葵唯(青学大4年)
チーム唯一の大学生。月刊陸上競技は「青学大のエース」と紹介
4走
バログン・ハル(市川高3年)
前日の少年女子A300mを高校最高37秒17で制し2連覇。インターハイ400m連覇

横山と山田の市立柏高コンビは、国スポの1週間前、10月10〜11日に国立競技場で行われた日本選手権リレーにも出場。市立柏高は女子4×100mRで高校歴代2位の45秒06をマークしています。今回はその時と同じ横山→山田のバトンパスで、国スポの舞台でも序盤のリードを作りました。

アンカーのバログンは、前日10月18日の少年女子A300mで、従来の高校最高を0秒56更新する37秒17をマークしたばかり。インターハイでは2025年に200m・400mの2冠、2026年に400m連覇を果たしている高校女王です(バログンの300mについてはこちらの記事で詳しく紹介しています)。

佐藤は高校生3人について「一人ひとりの走力がまず高い」と話し、ただ1人の大学生として「招集所で分かれる時に『楽しんで走ろうね』と伝えた」とのこと。「みんなが楽しもうと挑んでいるので、強さが出せるのかなと思います」と、チームの強さを表現しています(月刊陸上競技より引用)。

③なぜ大会記録を0秒36も更新できたのか(考察)

ここからは、公式記録・報道されたレース展開・本人コメントをもとにした執筆者の考察です。

01

「同じ学校のバトン」を国スポに持ち込めた

都道府県選抜で戦う国スポのリレーは、普段別のチームで走る選手が短期間でバトンを合わせる必要があり、受け渡しの精度が課題になりやすい種目です。千葉は1・2走に、1週間前の日本選手権リレーで高校歴代2位を出した市立柏高のペアをそのまま起用しました。4つのバトンゾーンのうち1つを「日常的に練習しているペア」で固められたことは、選抜チームとして大きなアドバンテージだったと見られます。

02

準決勝からのオーダー変更と、アンカーの勢い

公式記録によると、予選(45秒27)は杉本心結・佐藤・横山・山田の順で走り、準決勝(45秒16)から決勝まではバログンをアンカーに据えた最終オーダーでした。決勝では準決勝から0秒94縮めています。前日に300mで高校最高を出したバログンの好調ぶりに加え、2度のレースでバトンを確かめたうえで決勝に臨めたことが、大幅な短縮につながったと考えられます。

03

200m・400mの全国王者がそろう「スピード持久力」

4×100mRの2走・3走はバトンを受ける助走区間も含めて100m以上を走る区間で、200m型の選手が起用されることが多くあります。インターハイ200m王者の山田、大学生エースの佐藤、400m連覇のバログンと、100mを超える距離でも速度を保てる選手がそろっていました。佐藤が語った「一人ひとりの走力がまず高い」という言葉は、個々のスピードがバトンの精度とかみ合ったことを示していると見られます。

④女子短距離界への意義

2008年から18年間破られなかった都道府県チーム最高を、高校生中心のチームが塗り替えたことは、女子短距離の若い世代の厚みを示す結果です。1年生の山田、2年生の横山はまだ来年以降もシーズンを残しており、高校3年のバログンも200m・400mを軸に競技を続ける意向を示しています。日本の女子4×100mRは世界との差が課題とされてきましたが、この世代が数年後にどこまで記録を押し上げるのかに注目が集まります。

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よくある質問

Q. 千葉の優勝タイムは何秒でしたか?

A. 2026年10月19日の青森国スポ・成年少年共通女子4×100mR決勝で44秒22(公式記録)。大会新記録で、都道府県チーム最高記録も更新しました。速報記事では44秒21と報じられたものもあります。

Q. 「成年少年共通」とはどういう意味ですか?

A. 国スポのリレーは、成年(大学生・社会人など)と少年(高校生など)の選手を組み合わせて都道府県チームを編成できる種目があり、それを成年少年共通と呼びます。今回の千葉は高校生3人・大学生1人の編成でした。

Q. 従来の大会記録は?

A. 2025年の前回大会で北海道がマークした44秒58です。都道府県チーム最高は2008年に福島が出した44秒40でした(月刊陸上競技より)。

Q. RunMatchで短距離の練習仲間も探せますか?

A. はい。長距離のジョギングだけでなく、短距離・スプリント練習の仲間も、目的やエリアで絞り込んで探せます。

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